Flora Danica 風
ポーセリンを習っているからには、一度は描いてみたいと憧れていたフローラ・ダニカのデザインを描いた作品を集めてみました。ず〜っ
と描き溜めたいシリーズです。
フローラ・ダニカはデンマークの王・クリスチャン7世が、特別なディナー・シリーズの生産に取り組み始めていたロイヤル・コペンハーゲン
に注文したのが始まりです。
このシリーズの名前とデコレーションは、1761年から1883年の間に出版され、3060もの手彩銅版画を掲載した51巻の植物百科事典
「フローラ・ダニカ」に由来しています。フローラ・ダニカ・シリーズは、18世紀末に最も才能ある職人の一人であったヨハン・クリストフ・バイ
ヤーがその生涯をかけて作成した壮大なプロジェクトでした。長い時間と途方もない労力を要する生産プロセスは1770年に着手され、12
年の月日をかけて1802点にのぼる多彩な作品が彩色されました。現存する1530点のうちの一部は、今でも折に触れコペンハーゲンのク
リスチャンスボーに立つ女王マルグレーテ2世の城内で食卓を飾っているそうです。
と言う、手が込んでいて由緒正しきフローラ・ダニカなのですが、一番最初の段階であるアウトラインのペン描きを、転写紙を張って省略
すると言う手抜き、しかし書き損じが無いので私の様な粗忽者には非常に有効な手法です。グラーデーションの付け方もロイヤル・コペン
ハーゲンの独特な手法があるのですが、初心者にはとても難しく、これもパス。けれど、いずれは一から真っ当な手順を踏んで描こう!と
志は捨てないでいます。いつになりますやら?ですが…。 |