シカゴ大学はシカゴ市内の南に位置するハイド・パークと呼ばれる地域にあります。キャンパスの面積は約71万u、都市部に有る為アメリカの大学としては広くはありませんが、イギリスのオックスフォード大学を模して作られた建造物の多くはゴシック・スタイルに統一され、キャンパスの美しさはアメリカ一と賞賛されています。調査研究を目的とした大学ですので勿論頭脳の方も超一流。ノーベル賞受賞者の数はダントツ世界一を誇る実力派の大学です。Quadrangle ClubにあるFaculty Clubには、ノーベル賞受賞者しか着席が許されない円形テーブルがあるそうです。他の有名大学に比べると日本での知名度は、その実力とちょっと差が有るようなのは残念ですが・・・。

  また、シカゴ大学は世界で初めて原子炉の運転をしたところです。現在は原子炉は取り壊され、跡地の片隅にはHenry Moore作のブロンズの彫像 「Nuclear Energy 」が記念として置かれています。しばらく運動場だったこの跡地に、2003年秋 Max Palevsky Residential Commonsが完成しました。これはPalvskyさんの寄付で建てられた学生寮です。アメリカでは成功の暁には母校や自治体などに建物が一つ建てられるほどの寄付をすると言うのは珍しい事ではなく、そんな習慣がありまたそれが出来る大金持ちが居ると言う事に感心します。
 どうぞごゆっくり シカゴ大学キャンパスのアカデミックな雰囲気をお楽しみ下さい!

 

 Main Quadrangle
  シカゴ大学創設当時からの中枢的校舎群で、34の建物が中庭を四角く取り囲むように配置されてます。
 シカゴ大学のキャンパスの中でも私が最も好きな景色で、ゲートの両脇の建物は 向かって左側がAntomy Bld. 右側はZoology Bid. です。
 写真は57th.St.を挟んで向かいにある大学のメイン・ライブラリー Joseph regenstein Libraryの5Fにある東アジア関連の図書室から写しました。お天気チャンネルによると、この日の天気はlight snow。 私にはこの降り方がlightにはとても思えませんが・・・。


 Rockfeller Memorial Chapel 

   シカゴ大学の創設者 John D. Rockfellerの寄付により建てられた教会で、彼の偉業を称えてこう名づけられました。荘厳な雰囲気の大聖堂には、二つしか現存しないアメリカのオルガン職人E.. M. Skyner 製作のパイプオルガンの一つがあり、コンサートもひらかれます。私が聖堂を訪れた時lucky!な事にこのオルガンの練習中、その音色に心が洗われる様な思いをしながら聴き入りました。
 また、高窓の鮮やかなステンドグラス、天井の見事なタイル細工も必見!そして72の鐘が時を知らせるカリヨンの美しいメロディーも是非!

  


  Main Quadrangleの周囲


 HYDE PARK
 Washington Park

 シカゴ大学のキャンパスの西側にある病院の周囲には木が多く、公園になっています。写真は病院の4Fから駐車場越しに見える周囲の様子を写したものです。
 この病院の屋上にはヘリポートがあり、周囲の州からも患者が搬送されてきます。また駐車場に駐車されている車のナンバーを見ると、様々な州から遠路来院しているのだと、感心しました。
 Museum of Science and Industry (科学産業博物館)

 ハイド・パーク地区南東にあるジャクソン・パークにある大きな博物館です。1893年の世界コロンビア博覧会(World's Columbian Exposition)開催の際に建てられたWhite Cityと呼ばれた建物群の内、大火の後たった一つ焼け残ったPalace of Fine Artsに入っています。子供にも分かりやすく実物や体験を通して科学や産業を習得してもらおうと言うコンセプトの元、人間の身体・地球資源・宇宙開発・アメリカでの生活・・・数多くの興味深い展示が並んでいます。1日ではとても見切れないほど豊富です。
 また、凝った企画の特別展も開催されます。写真左下は2002年の夏季の特別展"TITANIC"の入り口。この企画で印象的だったのは、まるで本物みたいな重厚な造りの船内の様子を再現、そして入り口で当時のタイタニックの乗客の名前が書かれた紙を手渡され、出口で自分(?)が生存出来たかどうかを乗客名簿で確認してから退場するのです。尤も私には、どうしてこんなにいつまでもTAITANIC号がアメリカ人にとって関心を引くのか分からないのですが・・・。そしてHoliday Seasonには"Cristmas Around the World and Holidays of Light"(写真右)で世界各国別の多数のクリスマス・ツリーが展示されます。しかしJapanを例に取ると、折り紙やら手毬など、アメリカ人にとって日本的!と思われるらしきオーナメントがツリーに飾られていて、首を傾げましたが・・・。また同時にシカゴのダウン・タウン周辺の大きな模型も展示されます。CTAが走っていたりして年齢を問わず楽しめる展示でした。
 こちらへの交通手段は、夏とクリスマス・シーズンはダウン・タウンからの直行バスで,それ以外の時期は不便ですがMETRAなどを使って、シカゴ大学の散策と併せて行かれるよう、お勧めします。