2005/4/27
 薬師池公園 (福王寺旧園地)

 野津田薬師のほとりにある池と言う意味の薬師池は、江戸時代には福王寺溜井と呼ばれていた、耕地を潰して作られた溜池です。明治時代に再建されたという薬師堂の写真を撮り忘れました。公園内に(多分後ろの山の雑木林の中)有ったはず・・・と、かすかな記憶はあるのですが。
 武蔵野の原風景を残しているこの公園に、梅の季節や花しょうぶの季節、季節を変えて何度でも訪ねたいと思っています。


←水車小屋

   旧永井家住宅→
17世紀の建築と推定される農家です。多摩ニュータウンの造成に伴い永井家より町田市に寄贈され、この公園に移築されました。
 薬師池のほとり

お茶屋さんでの休憩
藤棚の下でも良し、

馬車の車輪を使ってのインテリアの妙味を味わいながらも良し。

つつじが満開だった明るい向かい側  


 武蔵野の雑木林の名残を留めている公園です。
クヌギやコナラ等のほかに
下段 左    りょうぶ (令法)
    中央  くましで (熊四手) 
と言う私には聞き慣れない名前の木もありました。


 右の写真は禅寺丸の木、多摩特産の柿の木だそうです。この木の発祥の地は、川崎市麻生区にある名刹・王禅寺で、原木のひこばえが今本堂の前で育っているそうです。




 町田えびね苑
 

 薬師池公園の周辺には、リス園、ダリア園、ボタン園、エビネ苑など様々な空間があります。そのうちの一つ、エビネ苑に寄りました。エビネ苑は4月下旬からエビネの開花時期に合わせて開園(有料)、またあじさいの時期には無料で、年に二回だけ開園される公営の施設です。開園日程などの詳細は町田市役所観光課までお問い合わせ下さい。
門を入り 上溝桜のアーチをくぐり 朴の花にも出迎えられ ハーイありがとう!と進んでいくと
 見事な八重桜とつつじの花の間に見えた青空の下、町田の街並みが見えてきます。
受付で入場料を支払い、窓口に置いてあった福祉施設手作りの絵はがきを記念に買いました。このエビネ苑は町田市立の福祉施設によって管理・運営されています。




 左の写真の中ほどに見える森の中が、エビネをはじめ山野草の宝庫になっています。ホンのチョッとだけ登ってきて入った森の中は、東京都内とは信じられない様な静寂に包まれ、空気まで美味しく感じる別天地に来たような気がしました。

えびね!エビネ!海老根!



 桜草の仲間

 そしてせせらぎの流れる場所に来たところ、思わず目を見張ったのは都内では生育が難しい九輪草の株がたくさん植えられていて花を咲かせていたことです。エビネだけでも狂喜乱舞していた私は、更に一層舞い上がり!でした。
 右端の写真は普通の日本桜草です。

 浦島草の仲間

サトイモ科の植物です。お世辞にも綺麗だとか・・・褒め言葉は出てきませんが、形の面白さは観賞に値するとと思います。花はホウに包まれていて外からは見えません。
左 浦島草 花軸の先が糸状に伸び、それを浦島太郎の釣り糸に見立てて。
中 ムサシアブミ ホウの形が鐙に似ていることにちなみ。
右 ユキモチソウ 白くてつき立てのお餅を抱いているよう。
どれもみな葉っぱを傘の様に差しているのが面白く。

 その他の山野草
クマガイソウ

白花すみれ
ひとりしずか

きらんそう
鳴子百合

タマシダ