山梨県 観桜の旅


                                                           2008年4月12日
 日帰りの観光バスツアーに乗って、山梨まで名木・古木の桜 鑑賞に行ってきました。中央高速に入るなり渋滞に嵌り、また桜の名所の周囲は駐車待ちの車で大渋滞、桜の周りは人込み・・・と、「日本人は桜が大好き!しかし物好きだなぁ・・・」と、自分は棚に上げて妙な感心をしつつ、大いに命の洗濯をした1日でした。
 お寺や桜の詳細は、市やお寺の公式HPで紹介されていますので、敢えてこのHPには載せずに私の感想を記すのみとしました。
下記のリンク集をご参考下さい。

甲州市 慈雲寺 北杜市 実相寺
 (観光バスツアーですので、途中商業施設sにも寄りましたが、ここでは桜のみのご紹介としました。)

 臨済宗妙心寺派 天龍山 慈雲寺 いとざくら 樹齢300年 (甲州市)

糸桜とすもも
 糸桜は今回の旅で観て来た桜の古木3本のうちでは最も若い(!?)樹齢で300年との事、樹勢の衰えは感じられず、支柱もなくて3本の木の中では一番姿が美しく思えました。
 境内やその周辺には糸桜の子株と思われる枝垂桜が何本もありました。どの樹もみな美しく枝垂れ、中には花が地面に着くほど枝が長いものも!
 毎年こんなに枝の先まで花を付け、しかも長生きをして、そのひたむきさに心打たれる気持ちでした。
樋口一葉の像
               椿も満開
 
 他の花木もみな一生懸命見事な花を咲かせていましたが、人間の関心はひたすら糸桜に集中。仕方ないですね。
 この地域は、さすがフルーツ王国の中心部とあって周囲は果樹畑が広がっていました。花を付けた果樹のその美しい事!景色は抜群でした。桃の花は満開一歩手前でしたが、白いスモモの花はほぼ満開。山の途中にはチェリー(西洋実桜 ;別名 桜桃)農園もあり、温室の中で白い花をいっぱい付けていました。また山の上から盆地を見下ろすと、大地が桃色に染まっていて、それもまた見事!でした。下の写真は慈雲寺近くの桃とスモモの畑です。



  日蓮宗 大津山 実相寺 山高神代桜 樹齢2000年 (北杜市)

 今回の旅の最大の目的はこの山高神代桜を観る事でした。何とも神々しい、筆舌に尽くし難い威厳がある桜です。「木霊」と言う言葉がありますが、まさにこの樹には精霊が宿っているのだと、そんな神秘的な雰囲気を漂わせています。神話の時代から風雪に耐え、未だに綺麗な花を咲かせ、根を張って生き続けている老木のパワーに圧倒されながら、どうぞいつまでも長生きを!と祈りながら帰ってきました。

本堂側から

裏の道路側から
参道の入口近くのチューリップ畑はまだ蕾 本堂にお参りするのにも行列して 10万株の水仙と30本の染井吉野が競演
 身延山久遠寺の枝垂桜の子桜 山高神代桜の子桜



 真原の桜並木 (北杜市)
 
 真原でまず出迎えてくれたのは「ホーホケキョ」の声、姿は見せませんでしたが、タイミング良く”WELCOME!”と言われたような気がして何とも嬉しい一声でした。
 真原の桜は古木ではありません。昭和40年代から住民の方々が植樹を始め、今や750mの道路の両側に200本、立派な桜並木に成長しました。今度は山の麓の土地に5年で1000本の枝垂れ桜を植える計画を実行中。住民の方々の熱意と愛情が暖かく感じられる桜並木です。

 こちらは標高が高いので、まだ五分咲き程度でしたが、日当たりの良い場所にある樹は満開。桜のアーチを潜りながらのウォーキングは最高でした。
また桜並木から甲斐駒ケ岳が望める景色も素晴らしかったです。↓  



 神田の大糸桜 樹齢400年 (北杜市)

 こちらは南アルプスの山並みを背景に畑の中に凛とした雰囲気で立っている孤高の枝垂れ桜。真原より更に標高が上がって長野との県境に近いので、開花にはまだ時間が掛かりそうな状態でしたが、それでも日当たりの良い枝には花がちらほら。一生懸命に私達を歓待してくれていたようなのと、樹齢400年で早くも(?)根元が補修され・柱に支えられている姿が、何ともけなげな桜でした。
向こうに見える3本の枝垂れ桜は大糸桜の子桜でしょうか?手前の畑の水仙はほぼ満開のようでした。

        冠雪の南アルプス
               怪しい雲が…。