2008年7月2日
  麻生山 浄慶寺      
 1584年開創の浄土宗のお寺です。かつては広大な土地を所有していたそうですが、第二次世界大戦後の農地解放で田畑を失いました。それでも現在境内の面積は5300uもあり、住宅街の中にあって貴重な緑の空間を提供しています。
昭和40年代から植え始められた約3000株の紫陽花が口こみで有名になり、年々参拝者が増えています。また彼岸花が群生するそうで、秋には是非再訪!と心惹かれるお寺でした。

 住所)神奈川県川崎市麻生区上麻生6丁目34-1  TEL) 044-988-1223  
 小田急線柿生駅より南に徒歩約10分 県道横浜麻生線仲村橋交差点入る    駐車場)有 約10台(大型車の通行不可)




 山門を入ると、
右手には秋葉神社への階段
左手には羅漢さんが並び、浄慶寺の本堂へと導いてくれます。
 阿羅漢略称 羅漢
  阿羅漢とは、サンスクリット語の"arhan"が語源 で、仏教において、尊敬や施しを受けるに相応しい聖者のことを言うそうです。
浄慶寺は愉快な羅漢さんたちがたくさん並んでいることでも有名です。清酒「浄慶寺」を酌み交わす羅漢さんや、携帯に夢中の羅漢さん…一つ一つが凝っていて今風の羅漢さん達には笑いを誘われます。

本堂の裏山は紫陽花山になっています。
梅雨明け直前で蒸し暑い日でしたが、木洩れ日の中に咲く紫陽花は殊のほか美しく、また私の抱くイメージにぴったりのお寺とか神社の雰囲気と相まって、清々しい気持ちで散策しました。
 また、お寺の脇の坂道を徒歩で郵便配達に来たおじさんに、「蝮がいるから気をつけて!」と声を掛けられました。懐かしい時代の不便さ、自然が残っている素晴らしい場所、このままであり続けて欲しいと思っています。  
            

秋葉神社
 元治元甲子年(1964年 明治維新の4年前)に記された 「秋葉大権現縁由」によれば、当時の浄慶寺の住所は「武蔵国都筑郡小机領上麻生村」、現在の神奈川県の東部の一部は相模国ではなく武蔵国だった事、それに続く地名は 横浜市都筑区 横浜市港北区小机 川崎市麻生区上麻生 へと引き継がれていますが、それぞれの地名が随分広い地域を指していたのだと興味深く感じました。