2010年6月10日
 葛飾菖蒲まつり

 
毎年6月初旬、花菖蒲の開花に合わせて葛飾区内の堀切菖蒲園と水元公園の2か所で菖蒲祭が開催されます。
今年は5月の天候不順で菖蒲の開花が遅れていましたが、この日はちょうど見頃を迎え、更に天気も良く、平日にも拘らずどちらの園も凄い人出で賑わっていました。

 堀切菖蒲園                                                   

 約200種・6000株 の花菖蒲が咲き誇る堀切菖蒲園です。海抜0メートル地帯である堀切は、昔から湿潤な土地として菖蒲の栽培に適していたので、江戸末期から花菖蒲の栽培が始まり、明治中期から大正末期まで菖蒲園が増えてその最盛期だったそうです。しか、段々住宅開発に押されて、今ではこの堀切菖蒲園が最後の一つとなり、現在は葛飾区が管理しています。
 手入れの行き届いた菖蒲が名札を付けられてお行儀良く並び、庭園の様な…展示場の様な…感じでした。菖蒲は4年サイクルで植え変えられるのだそうで、各田圃には何年目の菖蒲田かが表示されています。1年目は幼い感じ、2年目よりは更に3年目が見頃、4年目はちょっと疲れた(?)感じだと、園の方が説明されていましたが、そう思ってみればそう見えるかも…と言う程度の差で、どの菖蒲も一生懸命に咲いている感じでした。



 水元公園                                                     

 水元公園は小合溜(こあいため)に沿って造られ、そこから引いた大小の水路が園内を走り、水郷景観を作りだしている都内唯一の公園です。25.5haの広い公園内には水辺に強い樹木が生育し、水生植物を多く見ることができます。
 小合溜とは、1729年(8代将軍吉宗 亨保14年)に江戸幕府が灌漑用水を調整する遊水池(川の水が急激に増水した時など一時的に水を調整する機能を持つ池)として開削され、当時は江戸の町を洪水から守ったり水田を潤すなど、とても重要な役割を果たしていた所です。旧古利根川の一部でしたが、現在は大場川と中川から導水しているそうです。そんな訳で、「水元」の名称は灌漑用水の水源になっていた事に由来しています。
 
周囲を家に囲まれている堀切菖蒲園とは環境ががらりと変わって、視界を遮る物がなく、小合溜の対岸はみさと公園、森も見えてまさに癒しの空間です。広い!広い!こんなに済々とした場所が都内に残っているのか!とひたすら感激しました。
 約100種・14000株のの花菖蒲が植えられているそうです。名札が付けられていないので、花の名は分りませんが、色々珍しい品種の花が数多く植えられている様です。菖蒲池の畔のお茶屋さんでは、地元の町内会の方による茶菓(有料)のサービスもあり、花を愛でながら寛ぐ事が出来ます。また、当日は地元の中学生が課外授業で、ゴミ拾いのボランティアをしていました。地元の方々によっても支えられている公園です。いつまでも!いつまでも!水辺が美しく輝き続けますように!



 業平山東泉寺南蔵院 

 水元公園の近くに有るしばられ地蔵で有名なお寺です。毎度予習不足な私、当日地元で頂いたパンフでこのお寺を知り、訪ねてみました。全ての願いごとを聞いてくださる地蔵尊として縛られる様になった発端は、大岡越前守忠相に有るのだそうです。
 私もお願い事をしたくて1本100円の縄を買い「苦しそう…暑くないか…」と心配しつつも縛って来ました。が、さてこの縄はいつ解いたら良いものか?自分の縛った縄はどれだか分らないし…と不安。でも、毎年除夜の鐘が撞かれる前にご住職が縄解きの儀式をされ、全ての縄は取り払われるのだそうです。まだ6月なのでお顔が見えましたが、大晦日までには縄で覆われ、俵の様な状態になるそうです。
 

  TOKYO SKY TREE

         

 只今建設中の新しい東京の名所!
押上駅で途中下車をして、ちょっと寄り道して来ました。
展望台の部分の工事をしているので、高さが更に上に延びるのはしばらくお休みだそうです。