2006年3月15日
 さようなら交通博物館

 秋葉原にあった交通博物館は、2006年5月14日にその長い歴史に幕を下ろしました。閉館に伴い2005年12月16日から5月14日の間神田川沿いの壁面が夜9時頃までライトアップされ、また1月11日から4月28日の間は、普段は公開されていない旧萬万世橋駅の遺構が特別公開されました。
 私は特に鉄道ファンと言う訳ではないのですが、最後と聞くとどうしても行きたくなり、電話で事前予約して見学して来ました。交通博物館は小学生の時の社会科見学で訪れて以来ン十年ぶりです。JR中央線高架下煉瓦アーチ内で旧萬世橋駅の貴重な映像を観た後、ホーム跡の見学をして、約20分のツアーでした。



 秋葉原から徒歩数分の所にあった交通博物館は、一部旧萬世橋駅跡を含む煉瓦造りの鉄道高架橋の中にあります。神田川沿いに御茶ノ水駅まで続くこの「煉瓦アーチ式高架橋」は、日本最古のもので、もう100年近く首都の鉄道を支え続けて来た貴重な土木遺産です。

 入口では蒸気機関車 D51 と、初代東海道新幹線 の車両が出迎えてくれました。

 交通博物館は、2007年10月14日にさいたま市で「鉄道博物館」に生まれ変わりました。旧萬世橋駅の遺構を含め、秋葉原の交通博物館跡地の活用は未定だそうです。特に萬世橋駅の遺構は、日本の文化遺産として、是非とも残して欲しいものです。
 旧萬世橋駅遺構

 明治45年、中央線のターミナル駅として開業した萬世橋駅は、煉瓦・石積み2F建ての大規模なものでした。設計は東京駅で有名な辰野金吾によるもので、細部にまで壮麗な装飾が施された「辰野式」とも言われるデザインの駅舎だったそうです。

 下の写真は見学して来た遺構の写真です。レトロな雰囲気を出そうと、セピア色に加工してみましたが、如何でしょうか?
左上;JR中央線高架下レンガ・アーチ内で映像上映
右上;同じく萬世橋駅遺構
中央;旧萬世橋駅ホーム 中央線が走っているので、フラッシュ禁止
左下;ホームへ上がる階段。第2次世界大戦の金属供出で
    階段の滑り止めが外されたままになっていました。
右下;ホームの上の看板

 お召列車(御用列車)

 皇室専用列車ですが、やはり立派ですね。
 今は普通の列車に乗られるのでしょうか?原宿駅0番線ホームも、お召列車もいつから無くなったのか?記憶にないです。

思い出の蒸気機関車と、そのネームプレート

 天井から吊り下げられている飛行機(?)の類→
 この写真を撮ったのは、小学生の時に見学した際、これが凄く印象的で記憶に残っていたので、まだあった〜!と感激したからです。