2009/10/21 ・ 2010/4/29
 根津神社                                                      

 根津神社は今から千九百年余の昔、日本武尊が千駄木の地に創祀したと伝えられる古社です。江戸時代になって、五代将軍徳川綱吉は兄・綱重の子・綱豊(六代家宣)が養嗣子に定まり江戸城に入ると、氏神・根津神社に綱吉の山手屋敷(別邸)を献納しました。世に天下普請と言われる大造営を行い、翌年(1706)権現造りの本殿・幣殿・拝殿・唐門・透塀・楼門が完成し、根津神社は千駄木の旧社地より御遷座しました。現在まで全てが欠けずに現存し、国の重要文化財に指定されています。
 境内には、徳川家宣がこの地で誕生したので、当時の慣習により胎衣(えな 膜と胎盤)が納められている胎衣塚があり、産湯の井戸が社務所の庭にあります。
 また、根津神社と言えばつつじが有名です。約2000坪のつつじ苑には、約50種3000株のツツジが咲き競い、見頃の4月中旬〜ゴールデンウィークに掛けて「文京つつじ祭」が開催されます。種類が非常に多く、開花時期が違うため、早咲きから遅咲きへと花が移り変わり、長い期間様々なツツジを楽しむことができ、多くの人出で賑わいます。
 色々な種類のつつじの中でも一番人気は、敬宮愛子さまのお印である「五葉つつじ」だったように思えました。もう殆ど花が終わりに近くて傷み気味だったのは残念ですが、珍しい五葉は健在で、雰囲気の優しい「つつじ」である事が良く分りました。