神奈川県立 フラワーセンター大船植物園                            


                                                                 2009年7月15日
 ニュースで大船フラワーパークの赤筋山百合が咲いたとのニュースを聴き、そうそう昨年行った時にこの山百合を観たいと思ったのだった!と思い出し、再訪した次第です。暑いのにもの好き…!?と思いつつ行った夏の植物園は、人出が少なく・花も豊富だし、穴場だなぁ…と、満足!でした。
 今回の目的は、その百合に加えて蓮の花もです。フラワーセンターの入口を入るとすぐ目の前に希少な種類の花蓮が展示されていました。蓮の花は早朝にしか観れないと思っていたのでlucky!と思いましたが、掲示されていた説明によれば、早朝に咲いた蓮の花が閉じる時間は、1日目には9時頃、2日目は昼頃、3日目はあまり閉じず、4日目には散る との事でした。なるほど!改めて写真を見ると、1日目〜4日目の色々な花蓮が観られたのだなぁ…と。ちなみに、2日目の早朝の花が一番綺麗なのだそうです。


 盛りは過ぎてしまっていましたが、それでも満足!
紅筋山百合
 自生している山百合の突然変異種で、10年に一度位の割合でしか発見されない稀少な品種だそうです。このフラワーセンターでは、組織培養によって保全育成しているので、この滅多に見る事が出来ない百合の花に会う事が出来ました。              山百合
 日本特産の種類で、神奈川県の花ですが、里山の荒廃や盗掘などで、自生している個体数は減少しているそうです。大事にしたいものです。
 

 バラ園
 夏薔薇って、こんなに見事に咲くんですね、薔薇と言えば見頃は春と秋だけだと思い込んでいましたので、入口で見どころに紹介されていたものの、失礼ながら期待していなかせいもあり、抜群の感激度!直射日光の中で綺麗な花を咲かせている姿は何ともけなげで気丈な感じがしました。
 また、薔薇の手入れの仕方が書かれた掲示もあり、それに依れば「春バラは花に一番近い5枚葉の上まで切り戻し新しい枝を伸ばす。夏と秋薔薇は花のすぐ下で切って葉はなるべく多く残し、株に養分を蓄える」
のだそうです。管理が行き届いているからこその花たちですね。


 槿
 夏の花と言えば、ムクゲもそうでした。真夏に植物園に行く事は滅多にないので、これだけ多くの種類のムクゲの花が纏まって咲いているのを見たのは初めてです。ムクゲと言えば5枚の花弁の中心に大きな雌蕊とそれに付着した雄蕊がある花しか知りませんでしたが、雌蕊の周りにピラピラと細い花弁の様なものがある(八重咲き?)花もあるのを、初めて知りました。江戸時代から色々な園芸品種の花が作出されて来たそうです。


 ブッドレア
 青い空に向かって房を伸ばしている姿が素敵な花です。房状にたくさん付いている細かい花の芳香がチョウを誘う事から、バタフライブッシュの別名もあるそうです。
 百日紅も同じ所に栽培されていましたが、殆ど花が付いていなかったので、これから100日先までを目指して咲き始めるのだと思います。
月下美人
 
昼過ぎなのに月下美人の花が咲いている!?と驚いたのですが、、蕾が開花1週間前位になった時(花首が横を向き始める)に、昼夜を逆転させる(午前6時から午後6時までを暗く、午後6時から午前6時まで照明を当てる)処理をする事によって、昼間に咲かせる事が出来るのだそうです。旺盛なサービス精神のお蔭で、日の光が眩しそうに・恥ずかしそうに咲いている月下美人の花を見る事が出来ました。
                      
雨傘→
 観葉植物のコリウスで雨傘を象った展示。6月の梅雨の時期に作られたものだそうですが、まだまだ綺麗に場内を彩っていました。





                                                         2008年5月28日
 今年の初夏は花三昧!で贅沢をしたいと、この日は大船植物園のバラ園を目指して出かけました。
予備知識あまりなく行ったフラワーセンターでしたが、最初に入場した観賞温室の数々の花に感激!
見応えがあり、インパクトが強かったこの植物園は、季節を変えてまた是非訪れたい場所の一つです。

 バラ園
 3000uの敷地の周囲を蔓バラを絡ませた塀で囲み、内側は系統ごとに分類されて360品種1100株の薔薇が植栽されています。
ここでは「みどころ」に案内されている品種を中心にご紹介しました。



ラブ・ユー

ラブ・ミー・テンダー

プチ・ブルー・ムーン

ブライダル・ソニア

スター・マイン


ペルシャン・イエロー

マダム・ヴィオーレ

マスケラード

デンティー・ベス



 鑑賞温室

 熱帯・亜熱帯の美しい花を、通年楽しめる温室です。ドーナツ型の内部は六室に分けられ、植物の種類や性質別に植栽展示されています。

 六室のうち最後の花鉢室を除いた五室(下記の通り)の写真をスライドショーにしました。写真の上をクリックすると別ウィンドーが開きますので、お楽しみ下さい。
 右上 ; らん室 と ハイビスカス室
 左下 ; 花木室 と つる性植物室
 右下 ; すいれん室 


 はなしょうぶ

 花菖蒲は日本の野山に自生するノハナショウブをもとに、日本で江戸時代から品種改良されてきた日本産の園芸植物です。改良が行われてきた地方の名称を取って、江戸系伊勢系肥後系などにわかれていますが、ここ大船植物園では、地元大船で明治末から昭和の初めにかけて独自に改良された大船系の花菖蒲が栽培されています。
 私が訪れたのは5月末だった為、見頃にはまだちょっと…でしたが(特に大船系は)江戸系を中心に花しょうぶを楽しんできました。写真の上をクリックすると、スライドショーが始まります。