2006年11月22日  
  大山阿夫利神社                                            
                             ↑大山阿夫利神社の下社本殿

 大山阿夫利神社は、2200年以上前に創建された霊験あらたかな神社です。
江戸時代には大山講が盛んで、大山阿夫利神社に詣でる為の道路 大山街道(現国道246号線)も整備されたほどです。
 また大山は紅葉の名所として有名ですので、特に紅葉の時期には多くの人出で賑わいます。紅葉の時期に大山詣でを!と友人と共通の念願だったので、この日は希望が叶って感激も一入紅葉もさらに眼に美しく映りました。ただ、この年は秋が暖か過ぎましたので、紅葉が例年よりも1週間から10日ほど遅れ、見頃の時期がずれてしまったそうなのが少々残念ではありましたが。
                  1253メートルの山頂にある本社への参道登山口→

↓紅葉を撮影するカメラマン達で混雑する中、運良く空いた椅子を確保、紅葉の下でお弁当を広げました。曇天だったので少々寒かったのですが、こんなに真赤な紅葉を眺めつつ・・が何よりのご馳走でした。
 女坂
「無事かえる」に見送られて帰路につきました。しかしとんだ無事で・・・。
 ケーブルに乗ろうか、自力か と迷った挙句「
女坂経由35分」につられて足で下りる方を選択。     この「女坂」は→
「悪女坂」か「猛女坂」に改名すべき!と分かった時には「後の後悔先に立たず」これが女坂なら男坂はロッククライミング状態か?と疑いたくなるような信じられない程の急勾配で狭い石段が延々と続くのを踏ん張って下りました。
 ↓「女坂の七不思議」をご紹介しながら下っていきます。
 その七  眼形石 (めかたいし)
人の眼の形をしたこの石に手を触れてお祈りすれば、不思議に眼の病が治ると言い伝えられている。
 その六 潮音洞 (ちょうおんどう)
祠に近づいて心を鎮め耳を澄ますと遠く潮騒が聞こえるという。この洞の中にどういう神秘が隠されているのであろうか?
 その五 無明橋 (むみょうばし)
話をしながら通ると 橋から落ちたり、忘れ物や落し物をしたり、悪い事がおきたりするという。
 雨降山 大山寺 (あぶりさん おおやまでら)                            

 膝が大笑い(>_<)となった頃、ようやく大山寺が見えてきました。このお寺は元々今の大山阿夫利神社下社が建っているところに有ったそうです。
 真ん中の写真は「かわらけ投げ」道場です。「厄除け」と書かれた土器(かわらけ)を崖下に向けて投げると厄が除けられ、またそれだけでなく投げた土器が崖下にある直径2.5mの福輪をくぐれば幸運をもたらすとされています。私は何でも参加したがる野次馬ですが、運動音痴でコントロールが利かないので輪の中を土器が絶対に通らないとの確信から、反って不運を呼びそうな気がして土器投げはしませんでした。
 大山寺本堂の参道周辺もまたもみじの名所です。ハイ・シーズンにはケーブル・カーも夜間運行されるので、ライト・アップされた紅葉の幽玄な雰囲気を楽しめるそうです。

 再び女坂

 大山寺からケーブルに乗って下山しようかとも思ったのですが、ここまで自力で下りて来たのだからもう一踏ん張り!と頑張って再び女坂を麓に向かって下りました。以下女坂の七不思議の続きですが、何故か「その三」を見落としてしまったようです。どこに何があったのでしょうか?気にはなるものの、次の機会に・・・と言うのは大分勇気が要ります。
その四逆さ菩提樹(さかさぼだいじゅ)
上が太くて下が細く、逆さに生えたように見える事から、逆さ菩提樹と言う。
現在は2代目である。
 木が若いせいなのか???
私には上下逆さに見えないのですが・・・。
その二 子育て地蔵(こそだてじぞう)
最初は普通のお地蔵さんとして安置されたが、いつの頃からかお顔が童に変わっていた。この地蔵に祈ると子供がすくすくと丈夫に育つといわれる。
その一 弘法の水(こうぼうのみず)
弘法の加持霊水とも言い、弘法大師が岩に杖を突いたら、その跡から清水がこんこんと湧き出たという。夏でも枯れることがなく、いつでも水の量が変わらないという。


 女坂下山の後遺症で膝はガクガク、腿は筋肉痛・・・と言うのが数日続きました。歳は取りたくないものです。
女坂を下らなくても大山は健脚でなくてはとても上れません。バスの停留所からケーブルカーの駅まで15分ほどの坂もありますし、下社の本殿前には長い石段もあります。けれど、長年多くの人の信仰を集めてきたこのお山に、引き寄せられる感じがしています。一度は本殿のある頂上まで上ってお参りをしたい!と本気で思っています。