三 渓 園
                                                  

 横浜市本牧にある原 三渓の元邸宅です。
1902年(明治35)から造成が始められた53000坪の園内は、四季折々の花を中心に楽しむ外苑と、古建築で構成された瀟洒な内苑とからなります。1908年(明治41)に外苑が完成し、一般に公開されました。京都や鎌倉などから移築された歴史的に価値の高い建造物が巧みに配置されている内苑は、1923年(大正12)に完成するに至りましたが、当時は原家の私庭エリアだった為に、一般公開される事はありませんでした。
三溪が存命中は、新進芸術家の育成と支援の場ともなり、前田青邨の「御輿振り」、横山大観の「柳蔭」、下村観山の「弱法師」など近代日本画を代表する多くの作品がこの園内で生まれました。
 その後戦災により大きな被害をうけ、1953年(昭和28年)、原家から横浜市に譲渡・寄贈されるのを機に、財団法人三溪園保勝会が設立され、復旧工事を実施し現在に至ります。園内には、重要文化財10棟・横浜市指定有形文化財3棟があり、通常建物の内部は非公開ですが、それぞれ季節限定で一般公開されます。


 

                                                                       2008年12月3日

 遅れがちな紅葉、さて今年はどこで…と迷っていたら、三渓園で重要文化財に指定されている聴秋閣、春草廬などの特別公開も楽しめるとの情報を得て、早速行ってみました。
 澄み切った青空の元、紅葉と黄葉の競演はそれは!それは!見事でした。当日の一番人気の写真スポットは、外苑の横笛庵の裏手の辺り(一番上の段)です。立派なカメラを持った多数の中高年のグループが三脚を立てて犇めき合いながら、陽の光に煌めく紅葉のベストアングルを狙っている…とそんな感じでした。小さなデジカメしか持っていない私は場違いな感じでしたが、せっかく来たのだから…と隙間を縫ってバチバチ。三渓園の筆舌尽くしがたい品格のある秋を満喫して来ました。
 歩いて撮って回った順に写真を載せました。お楽しみ頂けましたら幸いです。

 外苑



 内苑







 紅葉の内苑の古建築特別公開

 重要文化財の 聴秋閣・春草蘆は、この季節あざやかな色彩に包まれます。また、この二棟の建物は小さな遊歩道沿いにあり、どちらも新緑と紅葉の時期に公開され、遊歩道の景色を散策しながら楽しむ事が出来ます。
 また、例年は夏の時期に建物の内部が公開される臨春閣も→
お玄関だけが公開され、襖や障子が開けられていたので、お庭の紅葉の様子を鑑賞する事が出来ました。景色ではなく日本画を観ている様なそんな感じでした。小さなデジカメでは遠景は撮り難く、写真が拙くてすみません。



春草蘆

聴秋閣


三渓園 2004年初夏へ walking top へ