2010年6月24日
 高幡不動尊金剛寺                                                 

 関東三不動の一つに挙げられ高幡不動尊は、1100年前平安時代初期に慈覚大師円仁が、清和天皇の勅願によって当地を東関鎮護の霊場と定めて山中に不動堂を建立したのに始まりましたが、安永8年の業火により一挙に焼失。その後徐々に復興し、昭和50年代になってようやく往時を凌ぐ程の寺観を呈するまでになったそうです。
 私にとってはいつも気になりながらも通過してしまう…そんな所でしたが、今度こそ!とここを目的地に選び、アジサイ鑑賞がてらお参りに行って来ました。新撰組の土方歳三縁のお寺だそうで、仁王門を潜ると土方歳三像や近藤勇・土方歳三の事績を記した石碑があります。不動堂でお参りを済ませ、アジサイ鑑賞へ。境内が広すぎて迷子になりそう…全てを踏破するのは無理だなぁ…と思いつつ進んで行くと、山内88か所巡拝入り口の立札があり、順番に巡礼しながらアジサイ鑑賞もする事にしました。四国で霊場八十八箇所をお遍路さんとして参拝するのには遠く及びませんが、それでも広い山内の所々にある札所を歩くのは気分が良く、達成感あり。八十八ヶ所巡ることによって煩悩が消え、願いが叶うとされていますが、煩悩は消えない(消せない?)までも、たった一つに絞ったお願い事はお聞き届けいただけたら有り難いなぁ…なんて、アジサイよりも巡礼に夢中になりました。
 山中では「ホ〜ホケキョ」の声に混じって甲高い鳴き声が響き、主を探せば写真上段右の様な初めて見る鳥。帰宅後調べた所、ガビチョウと言う特定外来生物に指定されている鳥で、最近多摩地区に最近急激に殖えているのだそうです。声量がある鳴声はせっかくの鶯の声をかき消してしまい、少し聴いているとうるさい!と感じました。
 この次は紅葉の季節にも是非行きたいと思っています。


 紫陽花

 この辺りは山アジサイの自生する土地だそうで、高幡不動では西洋種よりも山アジサイを増やしている様です。山アジサイは地味ですが、風情が有って良いなぁ…と思いながら観て歩きましたが、まだ木が小さくて上手く写真が撮れず、結局西洋種のアジサイの方が多くなってしまいました。