徳生公園の仲間たち

 くさぶえの道とふじやとの道の分岐点に有る、水鳥の集まる池がメインの公園です。
特に冬の時期はここで越冬する鴨類が多く集まり賑やかなので、
鳥を観るのを楽しみに歩いて行ききます。
 鴨類
 この中で1年を通じて池にいるのはカルガモと合鴨です。合鴨は野鳥ではなく、また飛べないので、この池に捨てられたらしいです。他の種類の鴨は冬鳥ですので、冬になるとこの池はとても賑やかで楽しくなります。
 私には真鴨と合鴨の雄の外見上の区別がつかなかったのですが、最近教えて頂いたところに因ると、合鴨は真鴨とアヒルを人工交配した鳥なので、「体型がアヒルに似ていて真鴨よりも大きくお尻が丸い」「お尻の先の羽が上の方に丸まっている」だそうです。早速観に行き両者を比較すると、この他にも色調はやはり雑種ではない真鴨の方が鮮やかで綺麗でしたし、一緒に居る雌(真鴨と合鴨の区別は直ぐに出来ます)も指標になるかと思いました。夏にこの池にいるのが合鴨 と言うのは確かなのですが、印を付ける訳にもいかないし(笑)。
カルガモ (外見上は雌雄の区別なし) マガモ (左;雄 右;雌) アイガモ (左;雄 右;雌)
金黒羽白 (手前;雌 奥;雄) 星羽白 (雄)
雌を見た事がないので、会って見たい。
現在の目標は雌の写真を撮る事!
尾長鴨 (手前;雄 奥;雌)
  
 おしどり

 2003年04年と2年続けて1羽だけで姿を現したおしどりですが、寂しい事にその後現れません。「ドッグフードなどを食べ、人間に随分馴れていたので、ちゃんと野生の鳥としてお嫁さんを見つけて幸せなおしどり夫婦になっていてくれれば良いなぁ!」との話を、毎日徳生公園での散歩を楽しんでいるご老人の方達からも聞きました。今どうしているのでしょうね・・・。
 鷺類
青鷺 小鷺  足で浅瀬の土をかき回しながら歩き、驚いて出て来た小動物を餌にします。
餌取り   
 徳生公園の池には餌になる小魚がたくさん生息しているので、水鳥達が集まってくるのだと思います。鳥の泳ぐ姿をただ見ているだけでも楽しいのですが、餌を取る様子を観察出来る滅多にない機会に恵まれた時は嬉しくて堪りません。取りによって様々で、餌を見つけるとアッと言う間に水の中に潜って取って来るカワセミ、潜水時間が長いので、何処から浮き上がってくるのか分らない河鵜。上手くカメラに収める事が出来た時の気分はまた最高!です。
 ただジーッとしているだけの様に見える鳥たちですが、いつも虎視眈々と餌を狙っているんですね。鳥は眼が良いのか?本能で気配を感じているだけなのか?とにかくすごいいずれにしてもその俊敏で正確なのにはいつも感心します。

かわせみ

得意のポーズをとる河鵜 
大きい河鵜がやって来ると、
鴨等はさっと退いて席を譲ります。
ヒヨドリ

 
  ある日池の小島の小枝にジーッととまっていた1羽の鳥。パッと飛び立ち水面を摺るように飛んだかと思うと、嘴に獲物を加えて元の位置へ、瞬時の出来事でした。
 ヒヨドリと言えば、陸の鳥で徳生公園では殆ど見かける事がないし、まさか池で狙った餌を獲るとは信じられず、これがヒヨドリ!?と、
ついでの鳥見人のField note の若林忠男さんにお伺いした所、下記のような返信を頂きました。
 「このヒヨドリという鳥は、見た目は地味ですが飛行技術は素晴らしく、長い尾羽を巧みに使って急旋回や急停止、ホバリングしたり、込み入った枝の間を縫うようにすり抜けたりと、けっこうアクロバチックな飛行を得意とする鳥です。あの細いクチバシからもこの鳥の器用さがうかがえるのではないかと思います。「ピー ピー」とただうるさいだけの鳥じゃないんですね。
 なかなか奥の深い鳥だと感心仕切りです。
 
 その他の鳥達
じょうびた

せきれい

 人面鯉

 徳生公園の池にはたくさんの鯉が泳いでいます。大きいのは体長1m近くもあるでしょうか。
 そんな鯉の中で何と言っても人気の鯉は人間の顔をしたこれら鯉s。特に中央の写真の鯉は色が金色で綺麗なので、ダントツの人気です。小さな池ですが鯉にも縄張りがあるようで、ふじやとの道に近い所をいつも泳いでいるようです。


 捨てないで!

 動物を安易に捨てる無責任な人間の無情さには、心底憤りを感じます

雄鶏

バリケン

草むらの中での越冬
 雄鶏は、雌鳥と一緒に成鳥になる前に捨てられました。雌鳥は卵を産むので近所の人が即引き取ったそうですが、雄鶏は見捨てられたまま、その後犬に襲われたりしないようにと岸から1m位離れた所にある小島に移されました(多分人間が運んだのだと思います)。その後は池に突き出した桟橋から皆がパン等の餌を投げてやるのでその近くに陣取り何とか生き永らえています。最初の冬は寒さを凌げるのか、荒天の時は公園を訪れる人もなく餌のない状態も続くし・・・と心配しましたが、春になって元気な姿を見た時には、ホーッと安堵の胸を撫で下ろしました。
 バリケンは、南米産のノバリケンを家禽化したものだそうです。鴨の仲間ですので飛行能力があり、日本各地で逃亡したバリケンが見られるそうですから、このバリケンが捨てられたのか?逃亡して来たのかは真相は不明です。しかし、このバリケンが泳いでいる姿は見たことがありますが、定位置にジーットしているのが殆どですので、飛行能力があるとは思えないのですが・・・。

 そして。彼等はどんどん増えてドンドン大きくなります。正直言って顔は獰猛だし好きではなく、甲羅干しをしている姿は気持ち悪いです。池の生態系が壊れるのではないかと、他の生物への影響が心配です。                     

亀の甲羅干し

 今度は軍鶏が捨てられました。実はこの軍鶏は二羽目で、困った現象です。
 最初の軍鶏が捨てられたのが3月末に捨てられました。誰かが鶏などがいる中の島に移したのが成鳥になってから捨てられた軍鶏には反って仇になったのか(?)長雨の後死んでいるのがみつかりました。仲間意識があるのか(?)先住の鶏が死体の周りをウロウロしていた姿が印象的でした。
 そしてまた直に黒いのが1羽、今度は池に注ぐせせらぎの脇の茂みの中(写真右)に隠れ住み、必要な時だけ出て来たりして、環境に適応し始めたようです。獰猛な顔をしているので苦手なのですが、鳥に罪があるわけではないので、時々餌を投げてやっています。

 その後この軍鶏も長雨の後、姿が見えなくなりました。愛援会のお年寄りの話では、トイレに避難していたが、餌が貰えなかったので…との事でした。

                 2009年2月12日
大暖冬のこの冬です。昨年暮にごく一部を除いて小島の草刈りをされてしまったので、どうやって寒さを凌ぐのかと越冬を心配した鶏ですが、元気に過ごしています。結構強かもので、餌をくれそうな人が桟橋に立つと、凄い勢いでダッシュして寄って来ます。鴨の様に泳ぐことも出来ず、人に与えられる餌に頼ってしか生きていくすべがないので、当然ですが…。先日隣にいたカップルが、凄い太い足ね!と話しているのを聞き、思わず自分の足を見た私ですが(-_-;)鶏の事だったようです。確かに年中ダッシュで鍛えているせいか、鶏の足にしてはかなりの太さです。
 鶏の寿命はどのくらいなのか知りませんが、公園では生きて行かれなかった軍鶏の分まで逞しく生きて欲しいものです。

                      2009年5月9日

 徳生公園の愛妻家
 ちょっとご無沙汰していた徳生公園で、驚いた事に鶏の仲間が増えていました。
 5月9日土曜日、天気の良い休日だと鶏も餌が豊富らしく桟橋に立っても出て来ないのが常なので帰りかけたところ、そばにいた徳生公園愛援会のお年寄りがココ!ココ!と呼んだ途端に姿を見せました。その方の話では
この鶏の種類は名古屋コーチンで、4年前に段ボール詰めで捨てられていたいつもいる雄鶏と同様に、このGWに雌鶏が捨てられていたので島に渡した。二羽の鶏は仲睦まじく暮らしているが、3日ほど前に雌鶏が野良猫に襲われて足を負傷し、歩けないので心配していると。そんな話をしながら餌を投げていたら、雄鶏が塒の方に戻って行き、雌鶏を連れて出て来たではありませんか!安心な餌があるよぉ!って愛妻を呼びに行ったんだねぇ…と鶏の愛情の深さに感激&ウルウル。尤も爪の垢でも煎じて飲ませてやりたい関白様は、ただの偶然だろ!と申しておりますが。
 最近緑道に鳩などの死骸が目につく様になり、どうしたのだろうか?と訝しく思っていたのですが、新たに増えた野良猫が襲って食べるのだそうです。この池の島にも夜中に↓の杭をピョンピョン飛び移って最後は池に張り出した木の枝に渡って上陸するのを目撃されているそうで、以前より常駐の合鴨や軽鴨の数が減ったり、バリケンの姿が見えなくなったのは、猫のせいなのだと哀しい納得。鳥目×夜目の効く猫では、勝負になりませんから。
 弱肉強食が野生の常とは言え、猫を憎みたくなる気持ちになりますが、考えてみれば鳥も猫も同様に人間の被害者である事には変わりありません。どうか、
捨てないで!下さい。

 錦鯉
 そして増えていたのは雌鶏だけでなく、池には錦鯉4・5匹の姿が。どこかの愛好家が飼いきれなくなって捨てたのでしょう との事。中でも→の写真の鯉が色が綺麗で模様が左右対称に近いから一番高価だそうで、目白御殿辺りの池で泳いでいれば100万円は下らない代物とか、ホントかなぁ?他のデカイ鯉に比べて気品があるような気もしないではないですが…。鯉にとって狭い池の中で観賞用に飼われているのと、汚いが広い池にいるのとどちらが幸せなのか?分かりませんが、最後まで責任を持って!飼いましょうよ。


 春になると池の周りには花が咲きます。
上溝桜 馬酔木 白雲木