上野東照宮ぼたん苑
                                           




                2008/4/23
 春牡丹

 牡丹の季節です!寒牡丹で感激した東照宮の牡丹園を再訪しました。凝縮されて密度の濃い生命力を感じた寒牡丹に比べて、春の牡丹は色鮮やかで伸びやかに咲いています。春の牡丹は種類が多くまた花期が短いので、また時期をずらして行きたいと思っています。

新桃園

金華殿

日暮

ミス アメリカ (U.S.A.)

崑崙黒

墨の一

熊谷

モンテズマ (U.S.A.)

浪花錦

東絞り

新大地

紫興殿

陽明門

八重桜

宣秋門

芳紀

初烏

春興殿

新扶桑

寒牡丹

 中国花壇
 東照宮牡丹園の出口近くの一画に中国産の珍しい牡丹が栽培されています。
一つは鳳丹白・これは早咲きだそうです。もう一つは栽培が難しい豆緑、こちらは時期的にはOKかなぁ・・・と期待したのですが、2008年は一つも蕾をつけなかったそうで残念、来年以降のお楽しみに残されました。
 牡丹は中国原産で薬用植物として栽培されていたものですが、則天武后が愛でた唐代以降「花の王」として愛好されてきました。
花壇に 「王城の 牡丹武后を 見返せり」 の俳句の立て札が立っていましたが、故事を踏まえての俳句と思われます。(奥が深くて私には分かりません)。桜の名前はたおやかで和歌を連想しますが、牡丹は漢詩に因んでいるのでしょうか、凛とした感じがします。
 下の写真の左下に写っている濃いピンク牡丹の名は「朱砂塁(しゅさるい)」です。また、花壇の奥の方に花びらが細長い珍しい牡丹が咲いていましたが、こちらは名前知れずです。



 寒牡丹                                                     2008/2/7
 上野の国立博物館に行った帰りにぼたん苑に寄りました。
日が落ちる時間に近く寒かったのですが、建物の中で貴重な文化財を鑑賞した後での冬牡丹との出会いは、ホッとするひと時でした。


 藁囲いの中に入っていたり、傘をさして貰っていたり の牡丹達です。雪が積もった中の方がもっと冬牡丹らしさが出るのでしょうけれど、所々に残雪がある程度でも十分にその風情が味わえました。春に咲く牡丹は花が長くは保ちませんが、寒さの中けなげに咲いた牡丹は小ぶりながら長持ちして観る人に力を与えてくれるような気がします。上野東照宮の冬牡丹は40種ほどあるそうですが、その一部をここに紹介いたします。

聖代

新日月

新日月錦

寒紫 (島大臣)

八千代

雪重

百花選

天羽

吉野川

真昼間 (ハイヌーン)

紅輝

羽昇

冬紅光 (花王)

島錦

花鏡

緋の司

福寿

白王

麟鳳

紅連子獅

白竜山

五大州

紀ノ川

初日の出

寒ノ橘

紅朝日

 俳句
純白は 誇りの極み 寒牡丹  真砂女
 牡丹の脇には冬牡丹を詠んだ俳句が書かれた立て札が多数立てられていました。牡丹だけでなく、俳句も一緒に楽しめる工夫が更に牡丹を引き立てている様な気がしました。俳句はプロの作品ばかりではなく、投稿された作品の中からも選ばれているのでしょうか?
 
 俳句の投稿板(もしかしたら投稿ではなく、奉納と言うのかも知れませんが)
      所々に暖をとる為の火鉢が置かれていました。お心遣いが嬉しいです。↓