シカゴ一の繁華街、ブランド通りのマグニフィセント・マイルを北に抜けて行くと、ミシガン湖沿いに総面積485uの広大なLincoln Parkが広がります。南はNorth Ave.から北はArdomore Ave.まで南北約8.5kmにわたる細長い公園です。園内は遊歩道、ジョギング・コース、サイクリング・ロードで繋がり、動物園、温室、自然博物館、歴史協会の博物館、劇場等の文化施設やゴルフ・コース、テニス・コート等のスポーツ施設、また湖畔にあることを生かしてビーチが4ヶ所・ヨット・ハーバーが3ヶ所もあります。
 人間に関しては、真冬でも公園内をジョギングしている人たちも居ましたが、水温む頃になるとわざわざ公園に来て読書をする人や、犬の散歩をする人たち等公園で過ごす時間を楽しむ姿が多く見かけられるようになります。長く厳しいChicagoの冬を経験すると、暖かい春を待ち焦がれていた人々の陽射しを求めてのそんな行動が理解出来るような気がします。しかし何と言っても賑やかなのは夏!サマー・バケーションを満喫している人々の姿を観ると、私までワク!ワク!心躍る気持になりました。

 でも、シカゴの特徴は長く厳しい冬の寒さにこそあり、その時期の自然こそ美しいのだとも思えます。
 私が住んでいたアパートはLincoln Parkの中ほどにあるBelmont Harborの近くにあり、天候と時間が許す限りLincoln Parkは我が家の庭!と豪語しつつwalkingする事を心がけていました。
 ここではBelmont Harborから南へ向いながら、Lincoln Parkをご案内いたします。


  Belmont Harbor
 Icy ! Moon Rising !!
 この写真はシカゴ滞在中の最高傑
作と自画自賛している1枚です。2003
年1月初旬午後4時ごろ、Belmont
Harborの表面が凍り始めたばかりの
時期でした。写真の様な美しい光景
を自分の眼で見ることが出来た上
に、カメラに収めることが出来ためぐり
合わせは、神様から頂いた素適なプ
レゼントだと思います。

 In eary winter
ミシガン湖の氷は一夜にしてならず

 上の写真から一ヶ月弱経ち、とうと
う入り江(Harbor)の外側のミシガン
湖まで凍り始めました。見渡す限りで
は全面氷結したかのように見えます
が、記録に残る限り海のように広いミ
シガン湖では凍ったことはないそうで
す。
 Fishing !!
 Harborが氷上を歩ける位にしっかり
凍ったら、なんと!氷の上にテントを張
り、氷に穴を開けて毎日釣りをする集
団が出現。ミシガン湖にはわかさぎは
いませんので、何を釣っていたのかは
不明ですが、我が家ではこの光景が
面白くて、とうとう双眼鏡を買い、毎日
窓から釣り人を観察していました。ど
ちらにしても物好きです。
 水鳥
写真中央、氷の上に乗っている水鳥
の群れを撮りました。この辺りは我が
家の窓から丁度見下ろせるところな
のですが、湖が凍り始めた頃、水鳥
の群れがジーッと動かないでいるの
に気付き、ひょっとしたら足が気付か
ぬうちに氷つき、挟まれて飛びたてな
くなっているのかしら?と、馬鹿な心
配をしたものです。

 Snowy !!

 空っ風の強いシカゴでは降雪量が
少なく降っても直ぐに凍りつくので、こ
のような雪景色は珍しいです。
 Dog Show
 Belmont Harbor には「Dog Show」
と呼ばれる「お犬様専用Beach」があ
ります。名前の由来はペット自慢の
人々が犬をShowのように見せびらか
し合う所だからと言う事です。犬と一
緒に泳ぐ飼い主がいたり、徒党を組
み主導権争いを始める犬、集団には
馴染まない一匹狼(犬)、自分の飼い
主がボールを投げても無視する犬も
いれば、そのボールを拾って来るお節介などなど・・・面白くて時
間の経つのを忘れて人間並みの犬社会観察に精を出しました。
シカゴではDog Walkerなる職業があるのですが、夏にはこの人
達の自転車の後ろにつけたベギーバギーにお行儀良く座り、ビ
ーチに通ってくる犬もいました

  Crub Apple

 Dog Showの辺りはCrub Apple(海
棠)の名所でもあります。でも、アメリ
カンにはお花見と言う習慣はないよう
です。夏には赤い実がなりそれもまた
prettyです。

 In summer

 狸 on ゴミ箱
 アメリカンサイズの特大ゴミ箱に餌を
探しに来た狸。このすぐそばに野鳥の
保護の為に金網で囲まれた沼地があ
り、狸の一家が住んでいます。この
狸、夏には浅瀬で魚獲りをしていま
す。また、この野鳥保護区の辺りは蛍
の名所でもあります。アメリカン蛍は
日本の蛍のように繊細ではないよう
で、街中でも見かけたこともあります。
が、アメリカンは蛍には関心がない様で、蛍にフィーバーしていた
のは、シカゴで生まれて初めて蛍を見た私だけだったような気が
します。