2008年6月 2006年2月

                                                 2006年2月12日 
つくばエクスプレスに乗って、筑波まで。早くて踏切がないのは快適、学園都市・筑波が近く感じました。
が、広い広いつくば市、駅から先の交通の便は東京とは違います。やはり車は必需品のようです。

つくばの観光シーズンは紅葉狩りの頃 筑波山は大変な人出で賑わうそうですが、
今回は「珍しい蘭の花開花」の報に誘われて 筑波おろしの風の頃 実験植物園を訪ねました。
7000種類以上もの植物がフロントヤード・屋内実験植物園・屋外実験植物園で栽培されています。
珍しくても珍しくなくても、植物を見て歩くのが大好きな私は、
もっともっと身近にこの様な本格的な植物園があったら年中出かけて行くのに・・・と、筑波の方たちが羨ましく感じました。
また、この植物園の受付にいらっしゃったボランティアの案内係の方達は、
さすがに頭脳集団の筑波学園都市に相応しく知的な方々ばかりで
自分もあのような歳の取り方が出来たら・・・と、
憧れと尊敬の念を抱けるような出会いも楽しめました。
                                                            

 熱帯雨林温室

                                セランガン・バツの板根のモニュメント
 熱帯地方の樹木の根は、アッと言う間に巨木に育つ木を支える為など気候に合わせて、特殊な形をしているものが多いそうです。熱帯雨林温室の入り口近くに加工されてモニュメントとして置かれていたこの板根もその一つの形です。
 セランガン・バツはフタバガキ科サラソウジュの仲間の木で、この板根はマレーシア産です。丸太の部分がなく木材として使えない板根は、殆どの場合捨てられてしまうそうで勿体無いような気がします。この様に人の目を楽しませる素敵なモニュメントに変身して、十分に余生を送れそうですね。


外階段を上がって入室すると、たくさんの種類のニューギニア地域の蘭達が出迎えてくれました。
 グラマトフィルム・スペキオスム
 世界一の大きさを誇る蘭です。左側の写真が全体像、右は花一枝ですが、逆光になってしまい見づらくて申し訳ありません。
生育条件など全く未知の蘭だそうで、30年前からこの温室で育てている株は一度も咲いたことがなく、今回開花したのは3年ほど前に寄贈された株だそうです。次にいつ咲くのか?2度と見るチャンスはないかも!と野次馬根性で足を運んで来ました。蘭が花をつけるのにはかなりのエネルギーが必要だそうで、これだけの大きな蘭ですのでその蓄積には時間が掛かるのでしょう。花の盛りを過ぎてしまっていましたが、珍しいものを見るのは「命の洗濯」美味しいものを頂くのと同じ(太らない分それ以上の)効果があるような気がします。
 ヒスイカズラ
 Strongylodon Macrobotrys 

 エメラルド・グリーンの花が藤の花のように鈴なりに垂れ下がり、まるでカーテンのような風情です。葉っぱの色と殆ど変らない花色なので、最初は???だったのですが、目が慣れて来るとその花の色としては珍しいエメラルド色の美しさにl釘付けになってしまいました。

 巨竹

 その名の通り巨竹です。(原産は中国)
ヒスイカズラの垂れ下がる階段を下り、温室の1Fの踊り場(1Fはこの範囲だけの入場が許可)から見上げ、改めて「巨!」である竹の太さ・高さに驚きました。
 右の写真は 巨竹の実。枯れかかった老竹の節からぶら下がっていましたので、自信が無いのですが、多分そうだと思います。(間違っていたらm(__)m)
通路の周りに配置されている実験室。ガラス越しに見学が出来ます。 
 写真(中)は「蘭の果実」説明書きに由れば、蘭はそれぞれ固有の昆虫によってのみ交配され、また結実率が極めて低い為、野生の状態に有っても実を付けることは殆どないそうです。
 写真(右) コエロギネ・ムーレアナ これは香りのする蘭 です。
↓その他色々、珍しい植物が通路に所狭しと並べられていました。

 サバンナ温室 と 熱帯資源植物温室

フブキバナ
 この花を目当てに来場された方も多かったそうですが、花も終わりに近づいてしまっていました。盛りの頃はどんなに見応えがあったことでしょう!
クレロデンドルム・クアドリロクラレ
クマツヅラ科 フィリピン産




イトバショウ 
芭蕉科 南西諸島原産
バナナの仲間です。味は?
この木の糸で織った布は
芭蕉布と呼ばれています。

Protea Cynaroides
ヤマモガシ科

ビヨウタコノキ タコノキ科
まさに名は体を表しています。

バンクシア
 オーストラリアを中心に50種ほどの仲間が知られています。筒状に1000輪もの花を咲かせた後、松かさのように木質の固い果実になるそうです。
アガベ・アッテヌアタ Agave attenuata
 リュウゼツラン科. 
 一般的に知られている龍舌蘭(根を蒸留して出来るお酒はテキーラ)とは大分姿・形が違いますが、この根から出来るお酒はどんな味がするのでしょうか?(飲兵衛の戯言です)
プロテア・キナロイデス
アフリカ南部


ホソバシ・マケンザン

オプティア・ツナ (金武扇) 
Opuntia tuna
  サボテン科 西インド諸島
エキノカクツス・グルソニー (金鯱)
サボテン科 メキシコ

石ころみたいに見えますが、白い札の周りにあるのは列記とした植物(サボテン)です。

 屋外実験植物園

シナマンサク
枯葉のと一緒に枝についている黄色いのが花です。新緑が展開にする前に「まんず咲く」と言うのが日本名「まんさく」の由来とか。


ハナユ Citrus Hanayu みかん科


ソシンロウバイ
香が良い花だそうです

パンパグラス(雌株)
大きな大きなススキのよう

オオユキノ花 彼岸花科

福寿草


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