大蔵山 杉本寺 天台宗
坂東・鎌倉三十三観音霊場第一番
鎌倉二十四地蔵霊場4番・六場 |
苔むして磨り減った階段に
長い長い歴史を感じます。
勿論今はこの階段は使用禁止で、
左側に本堂への新しい階段があります。 |
平安初期の天平六年(734)に創建された鎌倉最古の寺です。天平三年(731),関東地方を歩いていた行基菩薩が,鎌倉の大蔵山から町を眺め「ここに観音様を置こう」と思い、自ら彫刻した十一面観音像を安置。その後、光明皇后の恩召により、行基が本堂を開創しました。文治5年(1189)11月23日の夜、火災が起こったが本尊3体が大杉の下で火を避けられたので,それにより杉の本の観音と今日まで呼ばれたと「吾妻鏡」は伝えています。
その後,建久2年(1191)に源頼朝が再興し以前の三尊像を内陣に安置し、別に立像7尺の十一面観音像を寄進したそうです。下の写真は杉本寺の側面ですが、本堂の奥・白壁の建物の中にその内陣があります。 |