2007年12月12日

 当日は師走なのに歩いていると汗ばむほどの温かい日でした。明るい陽射しの中、各館が工夫を凝らしたクリスマス・デコレーションの競演を見て歩くのは本当に楽しかったです。山手西洋館の散策は今回で5回目ですが、初参加のテニス発祥記念館と山手68番館の存在を知った事の他、新しい発見!もありで、大満足の1日でした。
 各館がテーマにしている国名などは下記の通りです。どうぞ世界のクリスマスをお楽しみ下さい。




 ブラフ18番館  ハンガリー
”洗練と調和より生まれる華麗なるクリスマス”

 「ヨーロッパの宝石箱」ハンガリーへの想いをのせて〜華麗さと優しさ、上質な空間へお招きいたします。

マチョー刺繍
 マチョーはハンガリーの首都ブタペストから北東へ130キロ行った所にある3つの町からなる地方です。この地方の女性は農作業の傍ら衣類やテーブルクロスなどに刺繍製品を作って、生活を支えていたそうです。

           カロチャ刺繍
 カロチャはブタペストから100キロほど南下した所にある小さな町で、1000年の歴史があります。カロチャ刺繍は、白いレースや木綿地に薔薇や野に咲く花を、鮮やかな色使いで表現しているのが特徴です。




 外交官の家  ロシア
”世界で一番広い国のクリスマス”


 千変万化の自然の中に強力な文化が花開いた国ロシア。長く厳しい冬の間のクリスマスをご覧ください。



 山手公園

 山手公園は1870年(明治3年)に居留地内に済む外国人たちのレクリエーションの場所として作られました。日本でのテニス発祥の地とされ、「日本庭球発祥之地」の碑があります。
 今回「世界のクリスマス」に初参加したテニス発祥記念館と山手68番館は、横浜インターナショナル・テニス・クラブのもので、クラブハウスなどに使われています。普段はテニスクラブの会員の方しかその存在を知らないこの2軒の西洋館、「今回のイヴェント参加で、一般の方達にもお出で頂けるきっかけとなって良かった!」と、管理人の方が仰っていたのが印象的でした。


 テニス発祥記念館  アメリカ
”ホワイトクリスマス”


 木々の中ひっそりと佇む山小屋の中はナチュラルなリースと白いオーナメントでいっぱい。ほっとする時間を感じてみませんか?
 山手68番館  オランダ
”ライト&フラワーシャワー”

チューリップ、風車そして木靴の国オランダ。窓辺やツリーには光が灯り、たくさんの花で飾られた温かい室内を表現しました。




 ベーリック・ホール  フランス
”150年前に想いをよせて”

 150年前には今のようなクリスマスを祝う習慣はありませんでしたが…オペラ座等々この時代に生まれた多くのものに想いを寄せて装飾しました。
 花と器のハーモニー の時に引き続き、日本ではあまりお馴染みではない”アビラント”と言うブランドの食器を使ってのテーブル・コーディネートが印象的でした。下段左の写真では、スミレの花が描かれた食器に合わせて、紫色のテーブルクロスとお花はパンジーがアレンジされていてお洒落でした。




 エリスマン邸  アイルランド
”神秘と妖精の国”


 すべての人を受け入れる魂の故郷・ケルト。温かく優しい家族の為のクリスマスをアイルランドカラーのグリーンを基調に演出しました。



 山手234番館  ブルガリア
”家庭で祝う伝統的なクリスマス”

時代の流れの中でひっそりと伝えられてきた特色あるブルガリアの家庭のクリスマスイブをご紹介します。



山手資料館のグリーンベンチとガス灯
 グリーンベンチは明治初年にアメリカから横浜共立学園に贈られ「伝道の椅子」と呼ばれて親しまれたものです。この椅子がオリジナルのものとは思えませんが、複製とも書いてありませんでした。
 ガス灯は、明治5年に横浜・馬車道に初めて点灯されたものの復元したもので、基盤の煉瓦は、明治6年頃に開設された工場で作られたものだそうです。

              
居留地界→
 レストラン山手十番館の塀のところに残されていた外国人居留地の境界を示した石一瞬墓石か?と。




 イギリス館  イギリス
”Bay Chic Christmas”
 

 横浜山手の街にふさわしく「シック&ベーシック」をテーマに思い出に残るクリスマスをご紹介します。




イングリッド・ウェルブル

ゴールデン・ハート

アロエ

ダニエル・ギラン

丹頂





 山手111番館  イタリア
”ナターレ 静けさと賑わい”

 カトリック教徒の多いイタリアのクリスマスを演出します。厳かな教会、明るい街の様子、温かい家庭のクリスマスをご紹介します。
 クリスマスはイタリア語でナターレと言います。イタリアの伝統では子供たちへのプレゼントは12月24日夜にサンタクロースが…ではなく、1月6日の公現祭の前夜にベファーナが持ってきてくれるものでした。ベファーナとは、魔女のような感じのほうきを持った醜いおばあさんで、良い子にはお菓子を、行いの悪かった子には消し炭を持ってくることになっています。最初に上段右の写真のような飾り付けを見た時に、ハロウィーンか?と一瞬戸惑いましたが、説明を読んでなるほど納得!でした。
 この館では部屋ごとにメインカラーを決めて飾ってあったのも印象的でした。
 栴檀

 山手111番館の窓から庭を見ていたら、黄色く色付いて見える木がありました。もう一度庭に出てみると、黄葉している訳ではなく、黄色い実をいっぱい付けていました。「センダンは双葉より芳し」と言われているセンダンは、白檀の別名だそうで、この栴檀とは別物だそうです。


花と器のハーモニー ハロウィーン クリスマス その他
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2010 ------ 2010 ------
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 2008  2008  2008  山手の薔薇の季節に
2007 2007 2007 ------
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