2008年6月18日
  2008山手西洋館フェスタJUNE 〜花と器のハーモニー〜

Neo Japonisme ネオジャポニスム 〜フランスの美と日本の心が織りなす新和洋式のNew Life Style〜
 フランスを代表する洋食器ブランドと、日本を代表する伝統工芸の器を使って、東西融合のコーディネートを展開。

 毎年恒例のフェスタです。今年は6月14日から22日まで、東西融合と言うか日仏折衷ー日本文化の持つ良さと、フランスの持つ優美でエレガントなエスプリを 新しい発想で組み合わせるーが共通のテーマです。「山手の薔薇の季節に」が約1週間前に終わったばかりなので、館によってはお疲れか(?)いつもより館による温度差が感じられるような気がしました。また、作家さんの著作権や意匠権が絡んで館の一部が写真撮影禁止の所もあり、今までは当然と思っていたので驚き・ガッカリしましたが、撮影が当然と思っていた自分は知的所有権に対して無頓着だったと思い知らされました。


横浜市イギリス館

テーマ;「交差する光の誘惑」

有田焼×LALIQUE

 

LALIQUE

伊豆の紫風 初公開の紫陽花



 横浜市イギリス館 から 山手111番館へ

プリンス・プロミス

紫陽花

アキレア

ビンゴメイディランド

ヘレニウム
 浜梨(ハマナス)の花と実 バラ科

 北海道,東北などの海岸に多い植物です。実が梨の実に似ているということから付いた名は「浜梨」なのですが、現地の人達が「ハマナシ」をなまって「ハマナス」と発音する為一般にも「ハナナス」と呼ばれるようにななったそうです。



山手111番館

テーマ;「花・書・器・人」

萩焼×BERNARDAUD




山手234番館

テーマ;「幸せのつぼみ」
 〜心で紡ぐハーモニックスタイル〜

会津塗り×Gien
花嫁控え室

 ホーム・ウェディング・パーティーの主役である花嫁の控え室です。
人生で一番大切な日のスタートです。
ダイニングルーム・キッチン

「Home Wedding Party へようこそ」

 とっておきの器を用意して、ここに暮らす外国人家族が催す心のこもったホーム・ウェディング・パーティーをイメージ。
 リビング・ダイニング・ルーム

 「新居へようこそ」
 新しく誕生したカップル、若者らしく自由な発想での和洋折衷を表現した部屋です。
部屋の中央に配置された家具は勿論会津塗り。伝統的な技術と研ぎ澄まされた感性がマッチして、「進化した家具」が出来上がった感じです。また花材に使われていたのは大きな大きな「沖縄のワラビ」。目新しく斬新な組み合わせの「妙」を味わった空間でした。
趣味の部屋

 
二人が思い思いリラックスできる気持ちの良い趣味の部屋をイメージ。
 また、オルガンは「山葉8号」で、昭和13年頃に製作されたものです。
ベッド・ルーム

 二人にとってのとっておきの空間をイメージした寝室。右の家具は会津塗りの特徴である「はなぬり」をベースに「高蒔絵」の技法を用いて作られたものです。
 小さいながらも存在感が大きな逸品でした。



エリスマン邸

テーマ;「NEW JAPAN STYLE」

九谷焼×Christofle
 New Japan Styleと言うテーマの如く、日本人が受け継いできた伝統文化の新しい生活スタイルへの応用を提案しています。
左上の写真は「左官アート額」今では滅多にお目に掛かれなくなった本物の土壁を作る技術・版築と言う左官の工法を応用して作られた額です。小さい額の中に日本の心をギュッと詰め、身近に置いて楽しめる様に工夫されています。下中央の写真は黒壁アート額と、和紙で作られたカーテン、右下の写真は炭が練り込まれている畳のカーペットです。それぞれから、癒しの「気」が送られて来るようなそんな感じがする邸宅でした。
 



ベーリック・ホール

テーマ;「アール・ヌーヴォーの華」〜曲線と流動が導く装飾の世界〜

輪島塗×HAVILAND

 ベーリック・ホールはイヴェントの際HAVILANDの食器を使用してテーブルコーディネートするので、毎回楽しみに観に行きます。今回も期待通り!でした。



 元町公園

 山手80番館遺構
 元町公園内にあるこのメモリアルテラスは、関東大震災で被災したマクガワン夫妻の住居跡です。
エリスマン邸のお隣にある遺跡、気になりつついつも通り過ごしていたのですが、今回初めて足を踏み入れてみてビックリ!なんと関東大震災で壊れた建物の遺構だったのです。現在は地下の部分しか残されていませんが、当時は鉄筋で補強された煉瓦造りの3F建てで、浄化槽も備えている快適な邸宅だったようです。
 また右の2枚のタイルは、遺構から掘り出されたものを、再現したものだそうです。
 ブラフ溝
 横浜山手は山手本通りなどの尾根道に沿って展開しています。そのため居住した外国人たちからは「ブラフ Bluff (切り立った崖)」と呼ばれていました。この地形ですので、山手には多くの谷戸が存在し、元町公園もその一つです。
 ブラフ溝は、現存する洋風側溝の最古の物の一つで、明治7年から8年にかけて敷説された排水溝です。ブラフ積石垣と組み合わせて、雨水が谷戸に流れ込まないように工夫されていました。貴重な土木遺産です。

山手76番館

 元町公園入り口近くの個人のお宅です。昭和初期に建てられた西洋館で、歴史的建造物として横浜市に認定されています。

 今までは山手本通りを歩くだけだったのですが、今度から脇道に逸れて山手の街を見学しようかと思っています。



ブラフ18番館

テーマ;「The art of Party」
     −ブラフの青い風ー


京焼・清水焼×J.L Coquet

ザンブラ’93

↓サンルーム
 西洋館に特徴的なサンルームですが、よろい戸が付いていない事から室内ではなく屋外と捉えられている事が分かります。腰壁は引き違いの無双窓になっていて開閉できるので、夏は涼しく冬は暖かく過ごせるように工夫されています。



外交官の家

テーマ
「沢山の感動を
       今ここに回想して」


越前漆器×RAYNAUD
木陰でお茶を
4卓競演です。

「ベルジュラックの庭で」(右)
(下段左から順に)
「プロバンスの午後」
「夏木立」
「嘉祥の茶会」


花と器のハーモニー ハロウィーン クリスマス その他
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